
1. 環境構築
2. Hello,Worldを表示してみよう
1. 環境構築
MacBook(以下、Mac)でVB.NETを使用するには、Visual Studio Codeを使用します。
Visual Studio for Macが以前リリースされていましたが、Microsoft のモダン ライフサイクル ポリシーに従い、2024 年 8 月 31 日付けで廃止となりました。
「 Visual Studio for Mac のサポートは終了しました。 セキュリティの問題や Apple のプラットフォーム更新に対処するためのサービス更新は、今後行われません。 最も安全な最新エクスペリエンスを実現するには、Visual Studio (Windows) または Visual Studio Code on the Mac に移行することをお勧めします。」
1-1. .NET SDKのインストール
① .NET SDKのインストーラーをダウンロードします。
2025年1月時点では、「.NET 9.0」が最新のため、このバージョンをダウンロードします。

②macOSのインストーラー「x64」をダウンロードします。

③ ダウンロードしたインストーラーを開き、インストールします。


④ インストールが完了したら、ターミナルを開き、.NET SDKがインストールされているか確認します。

以下のdotnetコマンドを叩きます。
dotnet --version
これで、.NET SDKのバージョンが表示されれば、インストールは成功しています。
参考手順
1-2. Visual Studio Codeのインストール

② 「VSCode-darwin-universal.zip」を解凍(開く)してください。

1-3. Visual Studio Codeの拡張機能のインストール
VS Codeでは、VB.NETのコード補完やデバッグをサポートする拡張機能をインストールする必要があります。
VS Codeを開き、左側のサイドバーにある「拡張機能」アイコン(四角いアイコン)をクリックします。
検索バーに以下のものを順に入力していき、拡張機能をインストールします。

① 検索バーに「.NET Core Extension Pack」と入力し、.NET Core Extension Packをインストールします。

C#(OmniSharp)、.NET CLI、XUnitなどを含むセットアップが一度ででき、効率的に.NETアプリケーションの開発とテストができるようになります。
以上で環境構築は完了となります。
2. Hello,Worldを表示してみよう
① VB.NET用にどこかにフォルダを作成します。
筆者は、デスクトップに作成しました。

② VSCodeで作成したフォルダを開きます。

③ VSCodeのターミナルを開きます。


④ 以下のコマンドを叩き、VB.NET用のコンソールアプリケーションを作成します。
dotnet new console -lang "VB" -o HelloWorldApp
dotnet new console
は、コンソールアプリケーションのテンプレートを作成します。-lang "VB"
はVB.NETでプロジェクトを作成するオプションです。-o HelloWorldApp
は、新しいプロジェクトをHelloWorldApp
というフォルダに作成する指定です。
⑤ ④でHelloWorldApp
というフォルダが作成されたので、このフォルダにcdコマンドを使用して移動します。
cd HelloWorldApp
⑥ Program.vb
ファイルを開き、コンソールに表示したい「Hello World」を入力します。

⑦ VS Codeのターミナルで次のコマンドを実行して、プログラムをビルドし、実行します。
dotnet run
コンソールに「Hello World」と表示されました。

※「dotnet workload update十分なアクセス許可がありません。昇格された特権を使用してコマンドを実行します。」が表示された場合
dotnet workload update
コマンドを実行する際に「十分なアクセス許可がありません」というエラーメッセージが表示された場合、これは管理者権限(昇格された特権)が必要であることを示しています。特に、macOSやLinuxでは管理者権限を持っていないユーザーがシステムレベルで変更を加えることができないため、適切な権限を使用する必要があります。
解決方法として、macOSやLinuxの場合sudo
を使用して管理者権限を付与する必要があります。
macOSやLinuxでは、sudo
コマンドを使用して管理者権限でコマンドを実行できます。dotnet
コマンドをsudo
で実行して、昇格された特権を使用するようにします。
sudo dotnet workload update
sudo
を付けることで、管理者権限でコマンドが実行されます。- コマンドを実行すると、パスワードの入力が求められる場合があります。自身のパスワードを入力してください。